福井のパーソナルスタイリスト・仲島 依利です。
福井県初となる服装心理診断®(©日本服装心理協会)を使ってファッションに対する価値観の傾向を導きだし、その人に合ったファッションアドバイスを行っております。
突然ですが、みなさん自身、以下の3つの中で物事を考える時や判断する時の視点がどこにフォーカスしていると思いますか?
- 過去思考
- 現在思考
- 未来思考
この3つの時間軸のうち、どの傾向が強いかによってお買い物の傾向にもある特徴が表れるのです。
今回はその3つの時間軸とお買い物の傾向について綴っていきたいと思います。
過去思考について
過去思考の傾向が強い方の特徴として、
- 過去のデータや成功事例を特に重視する
- 過去の経験を元にリスクヘッジをする。情報が何もない場合、リスクがある行動はしない
- 慎重に行動をとる。石橋をそーっと叩きながら渡る、もしくは危険そうな場合は初めから渡らない
- 気づくとよく昔を振り返っている
これらに多く当てはまる人のベースとなる時間軸は、過去にあるといえるでしょう。
そんな過去思考タイプのお買い物傾向はというと、
過去に買った服で他者から「似合うね、かわいいね」などと褒められた服に似たような服を買い求める傾向があります。
それと同時に過去に失敗した服の特徴もわりと明確に覚えており、一度失敗した服には二度と手を出さないことも。
過去に褒められた経験のある服と似たような服を買い求める傾向があるため、
新しいジャンルの服になかなか挑戦しづらく、決まったスタイリングから抜け出せない人も少なくありません。
自身のファッションがマンネリ化してしまっている人に特に多いのが、この過去思考タイプの人と言えるでしょう。
現在思考について
過去よりも、未来のことよりも、「今」にフォーカスをあてて生きているのが現在思考タイプの特徴。
- 「今、この時」に集中している。自分が今、どうしたいのか?で行動することが多い
- 今あるものを広めたり改善することが得意
- 目標設定するときは、長期的に計画を立てるというよりは、長くて1〜2ヶ月後先。
- 石橋を叩いて渡れそうなら渡る
そんな現在思考タイプのお買い物傾向はというと、
基本的に「今」にフォーカスして行動するので、事前準備が苦手な傾向が。
お買い物計画は特に立てずにその時の気分でフラッと買い物に行き、その時欲しいと思ったものを買い求めることが多いです。
いわゆる、衝動買いが多いのもこのタイプ。
未来思考について
あまり過去を振り返らず、未来のことをよく想像しているのが、未来思考タイプの特徴です。
例えば、
- 未来のことを考えるのが好き
- 長期スパンで目標設定をする。「○年後、○○をしたい」など
- 0を1にするのが得意で様々なアイディアが浮かぶ
- 石橋を叩かなくても自分には渡れる気がするという、根拠のない自信がある
未来思考のお買い物の傾向はというと、
基本的に先のことを考えて行動しているので、今シーズンの服を買うというよりは、一歩先のシーズンに着られそうなものを買い求める傾向があります。
「予約商品」を予めチェックして先に購入しておくのもこのタイプ。
また事前にあれこれ計画を立ててお買い物することも得意なため衝動買いはあまりしないものの、タンスの肥やしが多いのは実はこのタイプだったり。
そして他の2つのタイプからよく思われるのは
「その時にならないと着るかわからないものを買うなんてあり得ない!」だそう。
まとめ
3つのタイプを紹介しましたが、あくまでもその傾向の特徴が強いというだけで、
未来思考の人も過去を振り返ることはありますし、過去思考の人が未来を想像することもあります。
あくまでも傾向であり、○○思考だからダメ、○○思考だから良いということでも決してありません。
そして「過去思考」「現在思考」「未来思考」でそれぞれ得意・不得意分野が違います。
なので違うタイプの人と一緒にお買い物に行くと新しい発見があって面白そうですよね!
自身の傾向を客観的に知り、より効果的にお買い物ができるきかっけになればいいなと思います。